本格的な電気自動車時代の到来2015/11/06 08:45

本格的な電気自動車時代の到来
最近、街中で日産リーフのような電気自動車を時折見かけるようになりました。
以前から、大きめのショッピングセンターへ行くと、電気自動車用の充電機器のコーナーがあるにはあったのですが、使われているところを見ることは無かったものです。
ところが、このところ電気自動車に乗る人が増えてきたと見えて、ショッピングモールの店内放送で、充電場からクルマを移動させてくださいと案内を良く耳にするようになりました。
早くからショッピングモールでの設置が進んでいるのは「充電しながらゆっくりショッピングをしていっぱいお金を使ってください」という趣向だからですが、電気自動車が増えてくると既に充電中の車がいてショッピングを終えて戻ってくるまで充電できないという事態になってしまいますし、その人がレストランで食事してたりシネコンで映画見てたりするともう最悪、電気自動車なんて選択した自分を責めてしまう羽目になります。

そんな黎明期の電気自動車インフラですが、近所のショッピングモールへ行ったところ、駐車場に見慣れない機器がありました。
NEC製の電気自動車用充電器です。まだ梱包材にくるまれていて運用開始前の状態ですが、なんとこの機械が駐車場の壁際の全ての区画に設置されています。
これならばたった1台分の充電器を延々と待たねばならないという状況には陥らずにすみます。
いよいよ本格的な電気自動車時代が到来したようです。

ただ気になるのは、こうしたらこうしたで今までのように電気自動車優先というわけにもいかず、ガソリン車もこれらの区画に駐車するようになるところで、土日の混雑時などはやっぱり充電できないという事態になりそう。
他の区画に空きがあっても充電器のある区画が空くのをひたすら待たねばならず、やっぱり電気自動車なんて選択した自分を責めてしまう人が発生するのは不可避のようですね。

ちなみにこの充電器、充電代金の清算は集中管理で行うようになっているようですが、気になるのはコスト。
こんなに大量の充電器を設置するのに幾らの費用がかかったのでしょうか?
一時期高騰していたガソリン代もようやく落ち着いてきて、今は湾岸戦争の頃の水準まで戻ってきましたが、それでもやはり電気自動車の燃料コストの安さは圧倒的です。
但しそれは家庭の電気代で計算した時の話、こういう街中の充電器で充電した時はいくらになるのか? もちろん機器の設置費用も上乗せしなければならないのでそう安くはならないと思うのですが、今度調べてみたいと思います。

とはいえ、電気自動車に乗る人が増えればコストも下がり、コストが下がればさらに電気自動車に乗る人も増えるので、今後電気自動車が増えるのは間違いなさそうですね。
通勤で毎日10~20km程度の距離を往復し、郊外の一戸建てに住む人々から普及が進んでいくように思えます。